四十九日のお供え物

四十九日でのお供え物について教えてください。

品物としては果物やお菓子などの食品、お花など、また最近は「御供物料」として現金をお包みするのも一般的になってきています。
四十九日のお供え物

四十九日法要とは


仏教では、亡くなってからの49日間を「中陰」と呼び、この期間は故人があの世とこの世の間をさまよい、四十九日目で来世の行き先が決まるとされています。
四十九日までの間、残された家族は厳密には7日ごとに7回の法要を営みます。

現在では簡略化され葬儀当日に初七日を行い、2週目~6週目までの法要は省略することがほとんどですが、四十九日(7回目)の法要は仏教的にも重要な法要ですので忌明けの日として親族・友人・知人たちも参列し、僧侶による読経のあと、焼香や会食が行われることが多いようです。
また納骨をこの日に行う場合も多々あります。
法事の中でも大切な法事として丁寧に営まれるのが四十九日法要なのです。

 

四十九日法要でのお供え物


四十九日の法要に招かれた場合、本来であればお供え物を持参しますが、近年では「御供物料」として現金を包むのが一般的になっています。
地域や慣習、食事が用意されるか否かによっても異なりますが、おおよそ1万円~2万円程度を包みます。

現金以外にお供え物を用意する場合は、品物としては果物やお菓子などの食品、お花などがよろしいでしょう。
お供え物は法要の後、ばらして参列者に「おさがり」として持ち帰ってもらうものですので、あまり嵩張らず、小分けに出来るもの、個包装されているお菓子や、りんごやみかんなどの数がある果物などがよろこばれます。どうしても他の方と被ってしまうこともあると思われますので、日持ちのするものならば安心です。

お酒は飲まない人はお下がりで頂いても困ってしまいますので選ばない方が無難です。また、肉や魚などの殺生を連想させるものも避けます。

四十九日のお花


お供えのお花を贈る場合、四十九日までは色は白中心、または白のみとします。
しかし、白のみだと少しさびしい感じにもなりますので、常識的な範囲内で色のお花を加えても良いし、故人の好きな花がある場合などはそれを中心に用意しても構わないでしょう。
バラなどトゲのあるお花は、故人の好みであり、ご遺族にもご理解いただける場合以外は避けたほうが良いでしょう。
「花束」「アレンジメント」のいずれでも大丈夫ですが、花器を用意しなくて済む手軽さからアレンジメントが選ばれることが多いようです。

お供え物の掛け紙の表書きは「御供」や「粗供養」などとし、その下に自分の名前を記します。そして、いきなり仏壇や祭壇にお供えしないで、必ず施主に「どうぞお供えください」とお渡しするのがマナーです。
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