母の遺骨をペンダントにしたいのですが、どんな方法がありますか?
- ご遺骨のかけらを筒状の小さな容器に入れたものをペンダントトップにしたり、ご遺骨自体を加工してダイヤモンドや石のようにする方法もあります。ここでは、ご遺骨を身につける方法だけでなく、さまざまな手元供養の方法について詳しくご紹介します。
手元供養とは?
手元供養とはご遺骨(遺灰)を自宅等へ置き、いつでも身近に感じ手を合わせることができる供養の方法です。お墓へ納骨する際、少しの遺骨を手元に残す場合もありますし、遺骨の全部を手元に置く場合もあります。
手元供養を選ぶ理由
お墓はあるが遠くて墓参りできない、 子供がいなくて無縁仏になってしまう、
経済的な理由でお墓が買えない、
故人の一部を手元にも置いていつでも故人を偲びたい、
理由はいろいろとありますが、そういった悩みにこたえる新しい供養のスタイルとして、手元供養が話題となっています。
手元供養の方法
手元に置く遺骨の保管方法に決まりはありません。手元供養を選ぶ理由がいろいろなら、その方法もさまざまなので、いくつかご紹介します。
● 骨壷に入れる ー デザイン性の高い骨壷やミニ骨壷が人気
通常、ご遺骨は骨壷へ入れ、それを更に白木の箱へ入れますが、そのまま置いておくと部屋になじまない、落ち着かないというのであれば、美しい陶器やガラスの入れ物へ入れ替えたり、骨壷を布で包んで置いても良いのです。
手元供養のために、ミニ骨壷と呼ばれるインテリアになじみやすい骨壷や、写真を飾れるような入れ物など多数販売されています。
オブジェにお骨を納めフォトフレームや花たてとともにセットするタイプは、仏壇を置くスペースが必要ないので現代の住宅事情にもマッチして人気があります。
● いつも身に付ける
故人をいつでも身近に感じたいという人には身につけるタイプが人気です。
筒状の小さな容器にご遺骨のかけらや遺灰を入れて首からペンダントとして下げるタイプなどが良く知られています。他にもブローチやブレスレットなどの種類があります。
● ご遺骨を加工する
ご遺骨自体を加工する方法もあります。
ご遺骨から作るダイヤモンドは骨に含まれる炭素成分を抽出加工したもので、輝きは天然のダイヤモンドに劣りません。
同様に遺骨を材料として加工するタイプとしては、パウダー状にした遺骨をセラミックと混ぜてプレート状に仕立てたり、石の原料と遺骨を混ぜ人工石とするなどの種類があります。
こうした手元供養の商品は年間1万件以上の売り上げがあるということです。
ご遺骨は間違いなくその人の体の一部だったものですから、最愛の人を身近に感じ、ずっと一緒にいたいという気持ちに応えることができるのが人気の要因のようです。