
墓石に故人の好きだったものを彫刻することはできますか?
- 霊園・墓地によって可否が異なりますが、デザイン墓石等を選べば彫刻することは可能です。
墓石のこと
普段、私たちはお墓に接する機会が少なく、お墓選びは分からないことが多いかと思います。
単純に墓石の種類だけでも何百種類もあり、さらにその中にも良し悪しがありますので、墓地の面積や予算、墓地のさまざまな規定にも注意しながら選びましょう。
自分がどんなお墓を建てたいか、実際のお墓を見てイメージを膨らませていく事も大事です。実際に建っているお墓を見て、形、材質、大きさ、彫刻する文字などをイメージし、石材店としっかり相談してください。その際に具体的な予算も確認できます。
重要なのは、納得できるお墓を建て、長く供養し、拝む気持ちになることです。
では、一般的な選び方の基準「墓石の形」「石材の選び方」を順を追ってご説明いたします。
1.墓石の形
墓石の形態も多様化してきており、墓石は現在、以下のように大きく3タイプに分かれます。
和型墓石
日本で多く見られ、なじみも深いのが、棹石が縦長の長方形をした「和型」といわれる墓石です。
モダンなデザインのお墓も目にしますが、やはり伝統的なこの和型の墓石を選んで建てる人が多いようです。
一番上に家名などを掘る棹石、次いで上台石、中台石、そして一番下に芝石(下台石)といわれる敷石を置かない三段構造(和型三段構造)が基本構造で、棹石上部のデザインを変えたりすることで、少しずつ違いを出すことができます。
和型の墓石の由来は、仏舎利塔や五輪塔を簡略化したものだといわれています。
洋型墓石
最近では、霊園などを中心に、「洋型」の墓石も増えてきました。
芝生に、直接「洋型」の墓石を置く、芝生墓地も多く見られるようになりました。
構造は、棹石、中台石、洋台石の三段構造が基本ですが、形がシンプルで、背が低いため視界が開けて明るいイメージがあることと、家名でなく好みの文字や言葉を刻めることが、人気の要因となっています。
デザイン墓石
記念碑的なお墓をということで、自由な発想のお墓も少しずつ増えてきています。
職業や趣味などをイメージして建てられるお墓が多いようで、ギターやサッカーボールといった故人ゆかりの品の形をした墓石も建てられています。デザイン墓石は、墓地によって制限されていることもありますので、発注する前に規定などを確認しましょう。
2.石材の選び方
石材の種類によって墓石の値段は大きく変動いたします。
墓石に使用される石は、数百種類にも及び、品質は石材のプロでない限り見極めが非常に難しいです。
石材店に相談しながら決めましょう。
お墓は、一生のうちに何度も購入するものではありません。墓石を選ぶ際には、石材店と納得いくまで打ち合せをすべきでしょう。