
お墓を買う時「お墓ディレクター」に相談したほうがいいですか?
- 必ずしもその必要はありませんが、一生に一度の大切なお買い物なので、お墓のこと全般について正しい知識を持った「お墓ディレクター」に相談できると安心でしょう
お墓ディレクターとは?
お墓ディレクターとは一般社団法人 日本石材産業協会(注1)が主催する、お墓に関する検定試験に合格した者が取得できる資格です。
日本石材産業協会のサイトではお墓ディレクター検定試験の目的が次のように説明されています。
日本のお墓文化の発展とお墓の正しい理解と普及を図るため、お墓についての幅広い知識、教養を備えた方々を審査し、その活動の円滑化と支援を図ることを目的とします。
お墓ディレクターには1級および2級があります。
1級お墓ディレクターは、「お墓を販売する業界人として、持ち合わせておかなければならない幅広く深い知識、技能、教養、あるいは歴史、文化などの情報を備え、理解しそれらを、それぞれのお客様に、その状況の中で有効となりえるように的確に提案・発進していただくことで、お墓文化の発展に貢献していただける方」と定義され、7年以上の実務経験を積んでいることが条件となります。
また、1級の受験には2級の資格取得が条件になります。
2級お墓ディレクターは実務経験は問わないが、お墓及びお墓の関連業に携わる者を対象としています。お墓およびお墓の関連業とは、具体的には墓石小売業、墓石加工業、採石業、墓石文字彫り業、墓石クリーニング業などが挙げられます。
(注1)一般社団法人 日本石材産業協会:
採石業、石材加工業、墓石小売業、建築石材業、石材輸入・石材卸業、関連業という「石」に関わるすべての業種で構成された、日本全国1300社の石材業者・関連業者で組織する石材業界の全国団体
お墓のプロに適切に対応してもらえる安心感
お墓ディレクターを取得しているということは、お墓に関する多くの知識や教養を身につけているということです。
お墓は人生で何度も購入するものではありません。正しいお墓の知識を持たずにトラブルに巻き込まれたり、必要以上に高いものを購入しているのではないかという不安を抱えることも多いでしょう。
お墓の販売においては特に資格が必要なわけではありませんが、販売元にお墓ディレクターの資格を持った販売員がいるということは、お墓についての正しい知識を得られ、適切な購入支援を受けられるという点で一つの安心材料になるかもしれません。
お墓ディレクターの試験
2004年2月18日に第1回お墓ディレクター検定試験が開催されて以来、現在までに11回の検定が実施されています。最近、検定用テキストの大幅なリニューアルも行われ、今年(2015年)も1月に開催されたばかりです。
試験内容は2級が 正誤判定50問、多肢選択50問で試験時間90分。
1級が 正誤判定30問、多肢選択15問について試験時間45分。小論文2題について試験時間90分です。
また、お墓ディレクターには有効期間(5年)があり、更新時には課題レポートあるいは更新用問題が課されます。検定取得者を対象としたセミナー等も開催されています。