早乙女貢 [ さおとめみつぐ ]
生誕年月日 | 1926年1月1日 |
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出生地 | 中華民国ハルビン |
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没年月日 | 2008年12月23日 |
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没地 | ------------- |
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特記事項 | 本名:鐘ヶ江秀吉 学歴:慶應義塾大学文学部中退 受賞:第23回吉川英治文学賞「會津士魂」、第60回直木賞受賞「僑人の檻」 |
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経歴 | 本名は鐘ヶ江秀吉で、ペンネームは「若い娘に金品を貢ぐ」の意味。 山本周五郎に師事し、その後新進作家たちが集って結成された「泉の会」に所属、伊藤桂一、尾崎秀樹らと同人誌「小説会議」を創刊する。掲載作の歴史小説「鬼の骨」「叛臣伝」で直木賞候補に選ばれる。その後、有馬頼義が若手作家たちを集めて主催した「石の会」に参加、ほかに高井有一、高橋正男、五木寛之、色川武大、佃実夫、萩原葉子、室生朝子、中山あい子、後藤明生、森内俊雄、渡辺淳一、梅谷馨一、立松和平などが参加した。 1968年、マリア・ルス号事件を扱った「僑人の檻」で直木賞を受賞している。 また、日本ペンクラブ常任理事を務め、1993年に専務理事就任。サンティアゴ・デ・コンポステーラでの国際ペン大会、1995年ブレッドでの国際作家会議、エルサレムでの日本文学フェスティバル、1996年グアダラハラ、1997年ブレッドでの国際ペン大会に代表として出席。 曾祖父為親が会津藩士であったことから幕末の会津藩士を描いた作品「會津士魂」が有名で、1970年から連載213回で全13巻の大作で吉川英治文学賞を受賞。著者の代表作となり、ライフワークといわれていた。その後、続編である「続會津士魂」も全8巻で執筆され2001年に完結した。 2008年12月23日、胃癌によりこの世を去る。 |
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心のふるさとでやすらかに眠る
会津藩士に思いをはせ、その歴史をライフワークとして執筆した早乙女貢は、遺言に愛する会津の地で眠りたいとかかれたことから、「心のふるさと」の会津若松市の天寧寺を墓所としました。天寧寺には早乙女揮毫の「会津士魂の碑」が建立されており、そのすぐ近くにお墓が建てられています。
またこの寺院は新選組や会津藩ゆかりある人物の墓も多くあり、新撰組局長の近藤勇や会津藩家老萱野権兵衛・郡長正親子の墓も近くにあります。