四十九日の手順

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(1)法要の日程を決める→(2)場所を決める→(3)僧侶への連絡→(4)本位牌・仏壇の準備→(5)会食の場所を決める→(6)ご案内状の手配→(7)石材店へ連絡→(8)引き物の手配

(1)法要の日程を決める

法要は当日(地域によっては、前夜)に行うのが理想ですが、実際には参列者の都合もあり、最近は直前の土曜日か日曜日にずらすのが一般的です。法要の日をずらす場合は、遅れてはいけないとされています。忌日より早めに行うならば、何曜日でもかまいません。 また、「四十九日の三月越し」といって、「始終苦(四十九)労が身につく(三月につく)」の語呂合わせから、四十九日が3ヶ月目に入ってはいけない(3ヶ月にまたがってはいけない)。と世間では言われています。
語呂合わせに過ぎない迷信だと思いつつも、気になるようでしたら僧侶に相談されることをおすすめします。
早めに行ったとしても故人は判決がくだるまでの7週間(49日間)は現世と来世のはざまにいますので、期間中はしっかり供養してあげてください。

(2)場所を決める

法要は菩提寺か自宅で行う場合が多いですが、最近では檀家離れもあり、斎場やホテルで行うことも多いくなっています。ホテルの場合は焼香が禁止の場合がありますので注意が必要です。故人の思いでの場所など、どうしても焼香禁止の場所で行いたい場合は、煙のでない線香などもありますので僧侶に相談されるとよいでしょう。

(3)僧侶への連絡

日程、場所が決まりましたら葬儀のお礼も兼ね、出来るだけ早く(遅くとも1ヶ月前)僧侶へ連絡しましょう。電話ではなく、できるかぎり足を運んでお願いすることをおすすめします。

特に菩提寺で行う場合は場所を押さえる必要がありますので、早めの連絡が必要です。その際は事前準備も必要なので、人数とだれのなんの法要なのかしっかり伝えましょう。

(4)本位牌・仏壇の準備

葬儀で使用された白木の位牌は仮の位牌です。四十九日に仮の位牌を本位牌に替えます。なので四十九日までに本位牌を用意する必要があります。本位牌は黒塗りや唐木などの位牌です。戒名の文字入れに2週間程度かかるので、早めに仏壇店にお願いしておきましょう。白木の位牌(仮の位牌)は、四十九日までは、遺骨、遺影と一緒に中陰壇にまつりますが、四十九日に中陰壇を取り払い、菩提寺などに納めます。遺影は仏壇にしまうか、仏壇の外に飾ります。菩提寺では、白木の位牌は納め、本位牌には住職から魂入れをします。帰宅後、本位牌は多くの場合仏壇にご安置します。仏壇の無い方は、四十九日を目安に購入する場合が多いです。

(5)会食の場所を決める

法要の後の会食(お斎)を何処で行うかを決めます。菩提寺や自宅やで行う場合は仕出しの手配も必要となる場合もあります。そのためにも、事前に参列者の人数や料理の種類を把握しておくことが必要です。僧侶や参列者をもてなす、大切な会食ですので、仮の人数でもよいので、早めにに予約することをおすすめします。予約後、お店の指定日までに確定した人数を伝える流れが一般的です。
また、料理の内容も決めておく必要があります。最近は精進料理にこだわらず、参列者へのおもてなしの面から一般の会食と変わらない料理選びが主流となっていますが、お祝い事ではないので、事前に法要であることをお店に伝えておきましょう。故人の好きだった食べ物などを盛り込むのもよいですね。

(6)ご案内状の手配

日時と場所が決定したら、案内状を封書にて送り、連絡と出欠の確認を取ります。人数確認のために返信用のはがきを同封することをおすすめします。一般的には封書ですが、身内や特に親しかった友人のみで気遣いの無い場合などは電話での確認でもよいでしょう。
案内状の書き方はこちら。
四十九日は特に大きな法要です。大人数で行うことが多く、葬儀に参列された方すべてに案内状を送るのが一般的ですが、最近では、身内や特に親しかった友人のみで行うことも増えています。どの範囲まで呼ぶか遺族でよく話あいましょう。

(7)石材店へ連絡

四十九日のタイミングで納骨(納骨法要)を行う場合が多いです。お墓ない場合は一回忌を目安に遅くとも三回忌までに用意し納骨するのが一般的です。納骨法要を行う場合はお墓に入れることになりますので、前もってお墓の石材店に連絡します。お寺とも流れや時間の確認をとり、タイムスケジュールを立てることがよいでしょう。
納骨法要についてはこちら。
会食を菩提寺以外(料亭、ホテル、レストランなど)でとられる場合は移動時間や交通手段を把握しておきましょう。お墓への便が良い場所をおすすめします。

(8)引き物の手配

参列者に渡すための引き物を用意します。1世帯につき1つ渡します。あまり豪華でなく、長く残らずかさばらないものがよいでしょう。お茶、故人の好んだお菓子、実用品(ふろしき、砂糖)などが一般的です。参列者へのご先祖様からの心づくしを意味しますので、忘れずに余裕を持って手配しましょう。
引き物についてはこちら。

中陰法要の種類

法要の時期は亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。
(※関西では亡くなった日の前日から数える場合もあります。)

法要の種類 時期
(死後)
説明
付け七日(つけなのか) 1日目 葬儀当日に還骨勤行に合わせて初七日を行うことです。
初七日(しょなのか) 7日目 しょしちなのか・初願忌(しょがんき)とも呼びます。
還骨勤行の法要や告別式にあわせて行う場合が多いです。
二七日(ふたなのか) 14日目 にしちにち・以芳忌(いほうき)とも呼びます。
三七日(みなのか) 21日目 さんしちにち・洒水忌(しゃすいき)とも呼びます。
四七日(よなのか) 28日目 ししちにち・阿経忌(あぎょうき)とも呼びます。
初月忌(しょがっき) 月命日 没後、最初の月命日の法要です。
五七日(いつなのか) 35日目 ごしちにち・三十五日(ごしちにち)・小練忌(しょうれんき)とも呼びます。
中陰の中でも重要な日ですが、省略される場合がほとんどです。 地方によって忌明けとするところもあります。
六七日(むなのか) 42日目 ろくしちにち・檀弘忌(だんこうき)とも呼びます。
七七日(なななのか) 49日目 しちしちにち・四十九日(しじゅうくにち)・忌明け・満中陰・尽七日・大練忌(だいれんき)とも呼びます。
一周忌までの法要の中でも最も重要な法要です。
省略せずに友人、親戚を呼び、僧侶がお経を上げます。
供養を行った後に会食をします。
納骨法要もあわせて行うことが多いです。
忌明けに合わせて香典返しを送ります。