終活

「終活」は具体的に何をすることですか?

「終活」とは、自分が亡くなったときに遺された方に伝えたいことをまとめ書き残したり、自分のお墓のことを決めたりすることです。伝えるべき内容や方法など、「終活」について詳しくご紹介します。
終活
「終活」という言葉は2012年に流行語大賞に選ばれたこともあり、すっかり一般的に知られるようになった感があります。

終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」。人生の晩年や、自分が亡くなった後のことについて考え準備をするということですが、終活をするということは終わりを見つめることで、今現在をより良いものにしようという想いも込められているように思います。
 

エンディングノート – 法的効力のない”遺言書”!?


具体的に終活で準備する事柄として一般的なのは、エンディングノートです。
エンディングノートには自分が亡くなった時に伝えたいことを記しておきます。
遺された家族や知人へのメッセージ、思い出、残されたペットについてのあれこれ、介護や延命治療についての希望などです。

そして、葬儀やお墓についても自分の意思を記録することによって、自分の葬儀や埋葬を生前の希望に沿って執り行うことができるのです。
どのような葬儀にしたいのか(従来型の葬儀なのか、家族葬、直葬など)という漠然としたことから、葬儀の際に連絡して欲しい人、遺影の写真、音楽や花の希望といった細かいことまで自由に書き遺すことができます。

エンディングノートは最近では書店でも販売されていますし、自治体によっては配布している場合もあります。遺言状と違って法的な効力はありませんが、逆に形式に縛られず自由に自分の思いを残せるところが支持され、エンディングノートを作成する方は増えてきているようです。
ただ、エンディングノートに法的な効力はないので、相続について書き残したいことがある場合はは遺言書を作成しておく必要があります。

 

自分のお墓を決める


終活の内容は、老後の過ごし方を決めることや、終末医療たとえば延命措置を希望するかどうか、葬儀のやり方についての希望をまとめるなどですが、一番最後は、終の棲みかであるお墓をどうするか決めると言うことになります。

一昔前は先祖代々の墓に埋葬されるのが当然でしたが、夫婦だけで入るお墓、個人のお墓、あるいは散骨や樹木葬といったこれまでのお墓のイメージとは異なる場所への埋葬などを希望される方が増えてきました。

どのような場所を希望するのか、誰に管理を任せるのかを明確にし、必要であればお墓を購入して準備する、ということがお墓に関しての終活となります。

 

寿陵(じゅりょう)


生きているうちに自分のお墓を建てることを寿陵(墓)あるいは生前墓と言いますが、民間の霊園ではこの生前墓としての購入が増えてきているそうです。
生前墓は縁起が良いこととされていますが、注意点としては、公営墓地の場合、遺骨が手元にあることが条件になる場合が多いので、生前墓として利用できないということと、遺骨がなくても墓の管理料が発生するということです。

 

「終活」をすることは、今の時間を、また遺された方の時間を想い、よりよいものにしようとする前向きな気持ちを形にするものなのかもしれません。
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