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お墓もバーチャルになる時代!?「ネット霊園」とはどんなもの?

ネット霊園には大きく分けて2種類あります。一つは、従来のお墓にWebカメラを設置してインターネット経由でお参りできるもの、もう一つは故人の生きた証を記録する、実態のない仮想空間の霊園です。
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ネット霊園とは

 

新しい形のお墓としてネット霊園(ネット納骨堂という呼び名の場合もあります)というサービスがあります。
文字通りインターネット上の霊園、お墓ですが大きく2種類に分けられます。

 

1.従来の霊園・墓地・納骨堂にWebカメラを設置し、いつでもインターネット経由で参拝することができるサービスを提供するもの。

2.全くのバーチャルな霊園で実態のお墓は存在しない形式のもの。

 

Webカメラでいつでも参拝できるネット霊園

1.は従来のお墓に付帯するサービスです。
システムは主に、寺のホームページにアクセスするとパソコンの画面に墓地や納骨堂が表示され、自宅にいながら参拝できるというものです。
ライブカメラで墓地や納骨堂の様子を一定時間置きに見ることができたり、ブラウザ上で「参拝」のボタンをクリックすると位牌がクローズアップされたり、「読経」をクリックすると画面上の住職がお経を読んでくれるなど凝った作りになっているところもあります。

転勤して遠くに引っ越してしまった場合や、高齢で出かけるのが難しい人には、家に居ながらにしてパソコンや携帯電話の前で手を合せることが出来、便利で喜ばれるサービスでしょう。
費用は通常のお墓や納骨堂のタイプによって様々です。比較的、室内の納骨堂にて提供される場合が多いようです。

 

インターネット上に生きた証を記録するネット霊園

2.はお墓としての実態はなく、あくまでインターネット上の仮想空間です。「お骨を納める」という物理的な機能は無いので、霊園といっても従来のものとはかなり異なります。主に故人が生きた証を記録するというのがメインの目的になります。ホームページを公開するように故人の写真や映像を投稿したり、参拝者の方からのメッセージを投稿することが出来る機能などがあります。
葬儀を密葬で行ったので、参列いただけなかった知人へ御礼のメッセージを込めて開設する。お墓を合同墓地にされた方など色々な理由があるかと思います。

また、ペット向けのネット霊園も数多く存在します。
決まりが少ないので、ペットや水子を同じお墓に入れるということも可能です。
現代ではお墓を建てなくて良い・仏壇や位牌も要らないという考えが増えてきていますが、供養や感謝の心を向ける先が欲しいというニーズにこたえたものといえるでしょう。
また、費用が非常に低額または無料の場合も多く、気軽に利用できることが人気の要因の一つです。

 

ネット霊園はごく最近広まってきたサービスです。便利だという意見もある一方、やはり情緒に欠けると考えや、サーバーのセキュリティやバックアップの問題などの問題も残っていますが、今後ますます増えてくる形態かも知れません。

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