築地本願寺 西多摩霊園
霊園情報
西多摩霊園
東京都あきる野市菅生716
最寄りの駅:五日市線 秋川駅/青梅線 小作駅・福生駅
バス
◯ 無料送迎バスをご利用の場合
JR福生駅西口1番より、西多摩霊園内に直通運転(所要時間10~15分)
※平日は1時間に1本、土日祝は1時間に3本運行しています。
◯ 私営バスをご利用の場合
・JR福生駅西口2番より (所要時間12分)五日市行き⇒「菅瀬橋」停留所下車 (徒歩7分)
・JR小作駅西口より(所要時間17分)秋川駅行き⇒「鯉川橋」停留所下車 (徒歩4分)
お車の場合:日の出ICより永田橋通り/都道184号線と滝山街道/国道411号線経由(渋滞なしで)5分
八王子ICより新滝山街道と滝山街道/国道411号線経由(渋滞なしで)19分
周辺地図はこちら
霊園の特徴:宗派不問/特別祭祀承継制度/駐車場/無料送迎バス/ペット霊園/
管理主体:宗教法人 知恩教会
今回訪れたところは東京都あきる野市にある『築地本願寺 西多摩霊園』の周辺を旅しました。
霊園と霊園近辺について
築地本願寺 西多摩霊園は
こんな霊園!
東京都あきる野市にあるこちらの霊園は自然豊かな小高い丘の上にある霊園です。都内屈指の高級公園墓地とされ、人気の高い霊園です。緑の丘陵は四季の姿を見事に表現した明るく広々とした霊域です。
毎年5月になるとツツジやサツキが見頃になり、夏にはハナミズキ、秋には紅葉で一面に彩られ季節を問わずあきる野の豊かな自然を感じられます。
管理主体は宗教法人 知恩教会ですが、宗教不問の私営霊園で、墓石のデザインや大きさなども自由に選べます。ペット供養塔や、承継者が居ない方のために霊園が承継者に代わって、その墓所を管理し、祭祀を行う制度もあります。
また、オプションでお墓のみならず供花や植木の手入れをしてくれる、代行法要などのサービスもあり、高級霊園ならではの安心感があるところなど評判の霊園です。
7月13日14日には盂蘭盆会があるそうです。(2015年現在)
霊園の近くまで。
今回は福生駅から私営のバスを利用しました。駅の中にはカフェもあり、周辺はコンビニや商店街があるので、バスを待つ時間退屈せずに過ごせます。
私営のバスの場合、西東京バスはリアルタイム運行状況を調べられます。検索して、ちょっと遅れているな、とか、あと何分でバスが来るといったことを調べてからバス停で待つこともできるので便利ですね。
私営バスを利用した場合、福生駅からバスでは、10分ちょっと。「菅瀬橋」という停留所で降りたら坂を登ったところに築地本願寺が見えてきます。小作駅からバスに乗るとこの坂の途中に停留所があるので、もうすこし霊園の近くで下車ができます。
無料の送迎バスもありますのでそちらを利用すると霊園内に停留所があるのでとても便利です。定期的に巡回している無料バスを利用する人は平日の昼間に関わらずとても多く、お墓が大事にされているのを感じます。
あきる野・霊園の周辺の、
味(み)どころは?
西多摩霊園の目の前にモダンに佇むお蕎麦屋が一件。「蕎麦よしの」さんです。
メニューには質感のいい和紙に筆で
“独自の方法で自家製粉しそば粉100%の手打ちにします”
と書かれ、味のある文字だけのメニューに、さぁ、どれを食べようと食欲を誘います。
せいろ、天せいろ、とろろそば、鴨せいろ、そばがき、などといったお品書きの脇に舞茸の天ぷら、稚あゆの天ぷらそしてお酒の品書きを見ていたら、これはもうお酒が好きな人ならたまらないでしょう。
わたしは”天せいろ”を注文しました。100%のそば粉を使用していると書かれていたので、もっとぼそぼそとした田舎蕎麦を想像していましたが、なんとも繊細な香りの良さでした。
なんといっても天ぷらが美味しい。お品書きにお酒があるのうなづけます。
わたしの他にご夫婦が。「今日は早く来たから入れてよかった」そんな風におっしゃってました。お昼時はたくさんお客さんがいらして混んでいるようです。穴場はお昼前かもしれませんね。月曜日は定休らしいので、ご注意を。
お店の中の大きな窓から見える景色はとても穏やかで、お墓参りの束の間の時間をやさしく包んでくれます。
この街の周辺は?
あきる野といえば街なかでは”東京サマーランド”や山間では”秋川渓谷”が有名です。自然あふれるせせらぎを眺めながら爽やかな散策をしたり、渓谷の景観と人里の風景に癒やされることでしょう。
文化と歴史の赴きに触れる、そんな観光スポットも見どころです。
さて、今回秋川から向かったのはあきる野の市役所から歩いて30分弱のところにある二宮神社です。五日市通りをてくてくと歩いていくと道々とうもろこし畑が広がります。できたての新鮮なとうもろこしを畑の前で小さくお店を開く人の姿も見えます。
もう少し歩いていくと広大な秋留台公園が見えます。ちょうどこの日、七夕ということもあって公園の事務所のような施設の前に七夕の短冊が見えました。
小雨の降る雨が降ったり、止んだりとしていましたがきっとこんな風に掲げた願いは届くような気がします。
それにしても、7月7日はどうして天気の悪い日が多いのかしら。雲間の開けたきれいな空をこの日に見たいと願うほどなかなか晴れてくれません。
梅雨空が晴れたらこんな風に一生懸命書いた短冊のお願い事がもう一度届くといいですね。
小暑、温風至る。梅雨空の雲間から注ぐ日差しが日に日に強くなって本格的な夏の到来を予感させる頃。暦の上ではこんな風にいわれていますが、まだまだ紫陽花の咲く梅雨時期が続いています。
それでも元気に実るトウモロコシ畑を抜けて、あきがわファーマーズセンターを超え、住宅地の小道を入り二宮神社を見つけました。
この神社は創建はわかりませんが、武蔵総社六所宮の大国魂神社の二之宮にあったことから有力な神社であったと記されていました。
江戸時代に建てられた神社のうち、ひとつの宮殿には室町時代からの建物もあるとのことでした。
この神社あきる野三大まつりのひとつである”しょうが祭り”が9月9日に開催されるそう。神饌として「牛の舌の形の餅」「子持ちの里芋」それから「葉根付きの生姜」を加えたことからこの祭りの名前がついたそうです。二宮周辺で採れた生姜を例大祭にお供えしたことからいつの間にか「二宮神社の生姜を食べると風邪をひかない」「一年間無病息災、厄除になる」といわれるようなったそうで、賑のあるお祭りのようです。
本殿の脇にちいさく足神様といった草履のかたちをして祀られていました。
近くの絵馬には「足の怪我をしませんように・・」といったお願いの他にもいろいろな願いを込められた絵馬がさげられていました。長い道のりを歩いて、こんなすてきな神様にであって元気をもらった気がしました。
福生市の周辺
わたしが今回利用した福生駅の周辺も紹介しましょう。
あきる野市からは多摩川をはさんだところにあります。
福生といえば”横田基地”といった米軍基地が有名ですね。福生市の3分の2をこの基地が占めており、16号沿いのお店は海外の古道具や、古着、沖縄のアイス屋さんなどもあります。
この街には、アメリカの文化と日本の2つの文化が共存しているのです。
市内には、東福生駅、福生駅、拝島駅、と3駅ありますが、福生市内は横田基地を除くと3キロほどしかないのでうまくいけば一日で歩いて歩けます、と観光協会の方から教えてもらいました。ところがこの福生も見どころ満載ですので、今回はその一部を紹介します。横田基地は9月19日、20日が一般公開の日だそうなので、この日は福生のアメリカンな部分も楽しめますね。
今回歩いて旅した福生市は拝島駅から玉川上水沿いにあるきそこから縦断して石川酒造へ、水のきれいな福生の一面を紹介します。
玉川上水はかつて江戸市中に飲料水を供給していた上水で江戸六上水の一つされていたそうで、玉川兄弟が開削の指揮を取ったことで知られています。
玉川上水は1652年、江戸の飲料水不足を解消するために多摩川からの上水開削が検討されたそう。取水口とした1度目は日野で、2度めはここ福生で試験通水の際に関東ローム層に水が吸い込まれてしまうといった事態になったそうで、そこから水喰土(みずくらいど)といい、この跡地が公園としてこの道沿いの丘上に残っています。
日光橋から上水脇のこの道はその川の水と栄養を吸い込んだ木々がどこまでも長く続いていて、あえてこの木々の下をくぐって歩く人がいるのだろうなとおもうほど、雨の中ゆっくりと散歩している人を何人か見かけました。
しとしととした雨ですが木々の枝葉が屋根のようにしのいでくれます。
なんとも美しい光景です。
どこまでもゆっくり、まっすぐに歩きたくなる散歩道です。
ここから、”みずくらいど公園”を通り、多摩川方面へ縦断します。
片倉跡地を経由して歩きます。
ここは、旧 森田製糸場の跡地で、いまは福生の子供たちが描いた大きなウォールペイントで囲われています。
製糸場といえば群馬の富岡製糸場は世界遺産となりましたがここ東京でもかつてはこの森田製糸場が養蚕業を基盤に発展していたそうです。
無くなってしまった跡地を現代の子どもたちがこうしてウォールペイントをしているのが、なにか歴史をつないで守っているようで、すてきな光景でした。
熊川分水が流れているのを見ながら、福生院、七福神の神様のいる熊川神社を通りぬけ、石川酒造を目指します。
文久3年に創設されたこの酒造、150年以上もある歴史の中でその伝統を守りつつ現代でも杜氏たちの日々の業で支えられています。
酒造内も居心地のよい散策コースで昔使われていたビールの釜や樽などが置かれ、植樹された歴史ある木々は御神木として祀られています。神聖な佇まい、酒造ならではの杉玉は日本酒をまた熟成させて旨くしている知らせかのようです。
この酒造がこれまでに続いてこれたのには杜氏の技と、この街が東京ながらにしていまでも水がきれいなことにあります。
この街はちょっと不思議な街で家と家の間をたくさん小川が流れていました。
近くを犬の散歩で歩いていたおばあさんに尋ねると、昔水道が通ってなかったころ、このあたりは後楽園のあたりから水を引いてきて生活用水にしていたのだそうです。
小川が途切れるところを家の敷地内を流れ、また、数歩歩くと小川が流れる。途切れ途切れに姿を見せる小川に、教わって初めて気づきました。
「家の敷地に川をひいて、それで洗濯をしたり、顔を洗ったり、このあたりの川に昔はゴミなんて捨てなかったから、とてもきれいだから使えたんだよ」
その方がお嫁にはいってこちらに越してこられるまで井戸は共用のものを使い、こういった小川の水は使われていたそうです。
小川には今でも小さい魚が泳ぎ、それは人間の使う小川であって、人も使わせてもらう、自然の恵みなのだと知りました。
その川の下流には「どうどうの滝」といって、小さな滝となり、用水として流れた小川の水がもうすこし大きな川へ流れでて、また美しい緑に囲まれ流れていました。
使っても汚したりしない。川はきれいにつかう。みんなが使うものだから。
なんだかここの木々が美しいのはこの街の人たちが自然とうまく調和して付き合えているのだなとおもいました。
今は水道が通うこの街でも、いまだに農具を洗ったりするのに使うといっていたその川もとてもきれいで街を行儀よく流れているようでした。
水のきれいな街に古くからの人も新しく住むひとも皆が安心して暮らしている、この霊園周辺はそんな印象を受けました。
西多摩霊園の周辺を旅して、自然豊かな街を歩きましたが、特に何も不便なことなく安心して暮らしている人々にたくさん出会いました。
季節が過ぎていくのを自然を通して感じていく。古来から日本人はそれを目の当たりにして季節の変化や時間の流れを感じていました。いつしか、アスファルトに埋め尽くされた歩道に便利さこそ見出してわたしたちの見失っているものが何かということすらわからなくなっていた気がします。
ここに眠る幸せ、そして手を合わせに参る幸せをここに来て見える気がするのです。都心からそう離れていないこの自然が東京に残っていてくれたことに、残してくれたこの街の人に本当に感謝する気持ちが湧いてきました。
また道中、いろんな方が道を教えてくれたり、案内してくれたりと、とても心が温まるひとときにも何度も出会いました。
最後になりましたが、あきる野市のみなさん、福生市のみなさん、どうもありがとうございました。
\今回出会った街キーワード/
東京都あきる野市菅生716 |
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蕎麦よしの
東京都あきる野市菅生818−2 |
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秋留台公園
東京都あきる野市二宮673−1 |
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あきがわファーマーズセンター
東京都あきる野市二宮811 |
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二宮神社
東京都あきる野市二宮2252 |
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日光橋公園
東京都福生市大字熊川 |
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片倉跡地のウォールペイント
東京都福生市大字熊川 |
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福生院
東京都福生市熊川716 |
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熊川神社
東京都福生市熊川716 |
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石川酒造
東京都福生市熊川一番地 |
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どうどうの滝
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