墓石の種類と選び方

墓石の選び方について教えてください。

風雨や日差しに長い年月を耐えられる耐久性の高い石材を選ぶことがポイントです。
墓石の種類や選び方について詳しくご紹介します。
墓石の種類と選び方

墓石に適した石材と選び方

お墓は、子孫代々長く守っていかなければいけませんから、墓石がすぐに欠けたり崩れてしまっては困ります。 墓石にはこの種類の石を使うべき、という決まりはありませんが、実際に多く使用されている石材は、風や日差しに長い年月を耐えられる耐久性の高い石材です。

具体的には硬度の高さ、吸水性の低さ、キメの細かさなどがポイントになります。

また、その土地にあった石材を選ぶことも大切です。
雨の多さ、寒暖の差が激しい、海に近いなどの土地の気候の特徴を考慮します。
たとえば寒冷地では石が吸い込んだ水が凍る事による膨張で石にひび割れが起こる事がありますので吸水しやすい石は避けるなどです。

 

石材の種類

墓石に使われる石材は、大きく「花崗岩(かこうがん)」「閃緑岩(せんりょくがん)」「斑レイ岩(はんれいがん)」「安山岩(あんざんがん)」の4種が挙げられ、産地によって銘柄が付けられています。

墓石としてもっともポピュラーな石材 ー 花崗岩


最も多く使用される花崗岩(かこうがん)は御影石(みかげいし)とも呼ばれ、瀬戸内海沿岸をはじめ、茨城県、福島県、愛知県で多く産出され、各産地により目の粗さや色合いが異なります。 白色系の稲田石、灰色系で御影石の中でも最高級品と言われる庵治石、黒系の牡丹石、ピンク・赤系の万成石などがありますが、これは全て石の種類としては花崗岩です。

花崗岩以外には安山石(あんざんがん)は小松石、斑れい岩(はんれいがん)では浮金石などの黒御影などが有名な銘柄で墓石として良く使われています。


以上は国産の石材ですが、実は現在では墓石に使用される石材の多くを輸入に頼っています。中でも中国産の石材は価格も安くシェアを伸ばしています。
中国の他にはインド、ヨーロッパ産の石材も入ってきています。
特に中国産の石材は国産のものと比べて安価ですが、外国産だからといって必ずしも品質が劣るわけではありません。
国産の石材にはない色の石はモダンなデザインのお墓やアクセントに使うのに適しています。

 

墓石の色や風合い

もちろん見た目の美しさや好みも大切な要素です。色や光沢などは同じ種類の石材でも石ごとに異なります。実際に見比べて選ぶようにしましょう。

たとえば花崗岩をとっても、白色系、灰色系、黒系、赤・ピンク系などの色があります。最も一般的な白~グレー系もよく見ると粒の大きさや色の濃さなど千差万別なのです。

更に墓石は風雨や日光にさらされることによって、表面がざらついたり、変色したりします。年月を経たときにどのような風合いになるかも、既存の墓石も見て確認しておくと良いでしょう。
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